みんなの広場

学芸員の投稿
Update: 2013年11月28日
第8回 アート18会作品展
11月25日~28日まで、老大の出身者による「第8回アート18会作品展」が、河内長野市のノバティホールで開催されて、ガイド倶楽部の元会長の林さんから案内状が送られてきたので、出かけました。
10時に会場に付いたら早すぎて、12時からの開場でした。そこで、辻野典代先生の展覧会へ先に行くことにして、原町まで西高野街道を歩いてみました。先生にお会いできたので、ゆっくりして明忍寺まで足を延ばして、「ぐるっとまちじゅう博物館2013」で、河合寺を案内して知り合いになった明忍寺のご住職の奥様を訪ねました。毎日新聞で河合寺のことが記事となって、130名のお客様が各23、24日に訪ねられたとお聞きしました。マスコミの力はすごいと感じました。
昼食の後、会場に出かけたら林さんがおられて、話をお聞きしました。多くの方が見学に見えていました。「アート18会」というのは、滝畑でお世話になった田中画伯が先生をされているグループだそうです。
林さんは4枚の油絵を展示されていて、春夏秋冬の油絵だそうです。春は金剛寺の摩尼院の桜、夏が寺が池の菖蒲、秋は観心寺のもみじ、冬は白川郷の雪景色です。
先生には、白川郷の雪景色が、油絵としては構成もすばらしいと評価されたそうです。
絵を描かれるときは、林さんは2枚を準備して描かれ、油が落ち着くのを待って、仕上げられるので、2か月ぐらい掛かるそうです。
13時15分になったので、西條酒造の酒槽式に向かいましたが、雨が降り始めていました。
Written by マロンさん
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Update: 2013年11月28日
2013年西條酒造の初槽式
25日、10時から西條酒造さんの初槽式が行われると思って出かけたら、13時30分になっていたので、予定を変更しました。午前中を展示会まわりに変えて、辻野典夜さんの個展と、林さんから紹介された「第8回アート会作品展」に行きました。
午後になると急に雨が降り始めて、最悪の条件となりました。また、式を司る長野神社の宮司さんの都合が悪く、欠席されてしまいました。
雨も降ってきたので、簡単に行いたいとの西條さんのお話でした。
「今回も地元密着型のイベントとして、西條酒造を「おらが酒」として、認められるようにしたい」との話でした。特別にこの日は、新酒の振る舞い酒を、自動車を運転しない人に限って計画するので、最後まで協力していただけるようにと話がされました。
「最近は状況を理解されて、カメラマンの方が、大阪各地から訪ねていただけるほど、認知されています」とのことでした。
地区の代表から、酒林の製作に使用した杉の話が行われました。「奥野さんの山から、杉の木を提供していただき、1本25mの高さの木を50数本切り出して、25cmの杉の葉を集められたそうです。大阪府森林組合の皆さん、トモロスの森林ボランティアの皆さんなど、地元の方の協力で、44個の酒林が完成して、本日のイベントを迎えることができました。皆さんに感謝します。」
幹事さんからは、酒林の1つを観光案内所にも飾りたいと、市役所や南海電鉄、ガイド倶楽部の杉江部長と交渉されているとのことでした。
この日の初槽式で使用したお酒は、今年の初絞りの酒で「初槽の酒」と名付けられて、70本限定で発売されているそうです。参加者が雨で少なかったので、三杯も飲ませてもらい、ほろ酔い気分です。アルコール度が19度と高く、きりっとした仕上がりで、大変美味しくいただきました。
皆さんは、「酒林」を家に飾るために、持ち帰られました。
Written by マロンさん
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Update: 2013年11月28日
2013年辻野典代個展
11月23日~29日の予定で、恒例の辻野典代さんの個展が、原町のご実家で開催されています。ご案内を受けたので、25日に出かけました。今回は先生も実家に戻られていて、久しぶりにお会いできました。85歳になられた先生は、まだまだ作品の制作に注力されていて、今回も絵を描きすぎて、終わって腰と足を痛めた、と話されていました。
昨年は着物をきっちり召されていましたが、今年は洋服で申し訳ないとのことです。
築90年のご自宅を開放されて、展示場とされていて、古民家と絵画がマッチしたすばらしい展示会場です。奥の四畳半では、大作が4枚展示され、そのうちの1枚は、「湖畔の春雪」という題で、美術誌にも登場するもので、「岩手県の北上川支流に広がる蘆原は春雪で、薄化粧して春を待つ」と書かれていました。
隣の6畳では、今年は、新作の絵画が入れ替えられて、展示されていました。
玄関入口には「カラ松林」という軽井沢付近の大作が、展示されていました。隣の8畳の間には、中間の絵画が並んでいて、東京にお住まいの関係で、東京付近の信州の絵が多く飾られていました。フランスやイタリアの風景画も多くありました。
河内長野では、ラブリー付近の絵や金剛山・金剛寺の水彩画がありました。
大作のものは油絵で、中・小の絵画は水彩画でした。
庭に面した廊下部屋では、大作の「雪けしき」が、今回初めて掲げられていました。
お弟子さんたちが交代で、お客さんの対応をされていました。
写真は入口付近で、「妙高の雪」と「美山の郷」に挟まれて、お弟子さんの杉良太郎さんから贈られたランの花の元で写させてもらいました。
Written by マロンさん
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Update: 2013年11月28日
ベトナムの大学の先生との出会い
24日、井上先生の篠笛の演奏会があり、準備のため、9時過ぎに会場に入ったら、お二人の訪問者が狭山池博物館へ入って来られました。パンフレットを渡したとき、ベトナムからのとのお話しでしたが、日本語のパンフレットで良いとのことで、女性の方を見たら日本の方でした。安心して日本語で解説したら、男性の方にベトナム語で解説していただけました。細かいことを質問されているようで、分かる範囲で回答させてもらいました。
女性の方は阪大で、ベトナム中部の漁業件について、修士論文を書かれている人でした。
狭山池博物館の展示方法のすばらしさを評価していただけました。堤体について、ものすごい興味を示されていたので、お聞きしたら、ベトナムで水路の研究をされているベトナム・フエ・フースアン大学の講師の方で、京都大学で研究されていると分かりました。特に敷葉工法の堤体のつくり方に興味を示され、ベトナムのフエにあるチャンパ王国(7世紀頃)のお城に似たような施行方法があったとの話でした。小さな堤にも使われていたようで、東南アジアの広い範囲で、交流があったのではと考えました。
お二人とも、狭山池の水路の展示に興味があるようでした。今後更なる研究が進んでいけばと思いました。
狭山池博物館の様なすばらしい設備があまり知られていないことに、PR不足を感じました。先日も中国からの建築家のお客様に、敷葉工法は、現地では何という工法かと質問して、「水夯法」と教えてもらいました。次々と新しい発見が出てきています。
狭山池博物館は、新しい情報が入手できるすばらしいところです。思い切って外国人に話かけてみるのことが、解決の力だと感じています。
Written by マロンさん