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学芸員の投稿
Update: 2013年11月19日
世界から愛される日本の食、その現状と課題(その1)
桃山学院大学の大島教授による「世界から愛される日本の食、その現状と課題」の連携講座が始まり、話題になっている日本とアジアの食品の話しでした。最近の動きでは、1.農産物の輸出、2.和食を世界遺産に、3.TPP参加問題、4.減反廃止があって皆さんがどのように対応されるのか、情報提供したいと話されました。
「2008年、食の安全の問題が起きて、中国へ研究に行き、2008~2011年まで青島農業大学の教授を務めました。当時、中国では1.残留農薬問題、2.毒餃子問題、3.メラミン事件が起きました。
日本では農産物の輸出から外食産業の海外進出が起きています。日本食が、安全・安心と言うことで急激に増加しています。
日本人の食事は、コメ・大豆・野菜・魚でした。戦後肉・油を食べ始め、バランスの取れた食生活となり、長寿をもたらしました。
中国では日本食、緑茶・日本酒・醤油などが売れています。日本では減っているものです。そこに、ニーズがあると考えられます。
日本での農業は、食糧自給率が世界で一番低い(2010年で40%)のが現状です。台湾32%、韓国45%で、最近は30%となり、日本と同じような現状です。その原因は出生率が低く、高齢化が進んでいることです。
その原因としては、1.儲からない・生産額が低い、2.農家の所得が少ないことです。
1960年の農業基本法が制定されたときには、609万haあった農地が、現在は450万haに減っています。そのうち、60万~70万haは休耕地となっています。国内農業の衰退は、食品の輸入依存率を高めています。特に小麦・大豆・とうもろこしはすべて輸入品に依存して、段々種類も増えています。その結果、食品輸入のリスクが出ています。
1.国際的な食糧供給価格の高騰を招く、2.食品の安全性の問題、また食品の輸入によって環境編も影響が出ているので、次回に詳細を話します。」
Written by マロンさん
学芸員の投稿
Update: 2013年11月19日
ぐるっとまちじゅう博物館2013年「河合寺」の清掃
11月21~24日まで行われる「ぐるっとまちじゅう博物館2013」で、今年は川上地区が会場となり、河合寺が初めて登場します。河合寺は、河内長野市の三大名刹として、観心寺・金剛寺とともに歴史を持っているお寺です。
平成19年から狭山池博物館でボランティアをしているときに、博物館の事務員をされていた方が退職後、お父さんから引き継いだ河合寺のご住職となられたので、お寺の開放をお願いしていたところ、快く検討していただき、ガイド倶楽部のイベントで協力を頂いていましたが、平成22年3月になくなられて、交流が途絶えてしまいました。
その後、明忍寺のご住職が、面倒を見られていると聞いて、今回の公開が実現しました。現在は風通し以外では、お寺を閉められていて、公開に向けて清掃の要請が文化財ボランティアにあり、参加しました。
10名が参加して、庭の手入れと座敷の清掃を行いました。明忍寺のご住職ご夫妻が来られていて、話を聞くことができました。
先々代が昭和16年に金堂をはじめ、境内の整備を行われましたが、地元の方と色々意見の違いがあり、その後お寺を閉められたそうで、現在まで一部を除き、公開されていませんでした。
今回は、一部だけの公開で、整備が進めば、将来開いて頂けるでしょう。
イチョウの木やアジサイの花、紅葉が皆さんをお迎えします。
今回は、客殿と庭園が公開されますが、人員不足で、整備ができていないので、仏像の公開は行われません。洛中洛外屏風六曲二双が今回は展示されています。
河内長野でも、一番古いお寺と言われていて、木造十一面千手観音・大日如来・毘沙門天・不動明王・役の行者などを所有されていますが、現在は市立美術館などに保管されているようです。
清掃の後に、金堂と今回は公開されない上部の堂宇を見せてもらいました。
天皇からの書簡も残されていますが、今回は市役所で保管されているようです。
Written by マロンさん