みんなの広場

学芸員の投稿
Update: 2013年12月27日
あべの nini
阿倍野ハルカスの西側にある、住宅・ホテル・商業の複合施設「あべのnini」東面外壁3,4階。
作品名は「あべのから未来へ」。
草間彌生さんの平面作品としては世界最大サイズです。
(高さ9.6メートル・横幅31.3メートルで、面積は約300平方メートル)
おなじみの水玉模様を背景に3人の少女や花・犬やチョウが描かれており、未来を夢見る少女の姿に再開発によって生まれ変わった「阿倍野」という街の未来と発展への期待を重ねているそうです。
年末のある日、一年の汚れを落とす人の姿がみられました。
Written by ユーミン
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Update: 2013年12月27日
大阪駅「時空の広場」 Twilight Fantasy
時空の広場Twilight Fantasy (トワイライトファンタジー)
<JR大阪駅・大阪ステーションシティ5F>
今年の空間コンセプトは「光り輝く天空の城」で、ヨーロッパのお城がモチーフにされています。
時空(とき)の広場が約12万5千球のLEDで埋め尽くされ、メインのドーム屋根からは最大高さ18メートル×幅20メートルの光のタペストリーがつりさげられ、ストロボライトが点滅しています。
床面にもLED装飾があり、スケール感溢れるイルミネーションが幻想的に広がっています。
執事風のスノーマンが出迎え、床一面に広がる「光の庭園」を巡り、その中にある「光の散策路」を通ると、シャンパンゴールドに輝くお城の庭に居るようなロマンチックな気分になります。
パステルカラーの花で飾られた一本道を進むと「星空のヴェール」に浮かぶ「光り輝く天空の城」に辿り着きます。
●イルミネーションの点灯期間は2013/11/6(水)~2014/1/19(日)、点灯時間は17:00-23:00
●点灯時間中の1時間に2回(毎時00分と30分)に「光と音のスペシャルタイム」として5分程度の「光と音のスペシャルタイム」が実施され、音楽に合わせてイルミネーションがダイナミックに点灯します。
●期間中の土曜と日曜には、クラシックコンサートやインディーズライブが行われています。
Written by ユーミン
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Update: 2013年12月25日
弘法大師伝授の「柚みそ」を授かる盛松寺の終い大師
 河内長野市の楠町にある、弘法大師にゆかりのある與通(よつ)のお大師さんで親しまれている仏日山 盛松寺では、12月21日が弘法大師の月命日にあたり、締めくくりの年の瀬に縁日「終い大師」が毎年開かれ、大勢の参拝者で賑わいます。寒い中のお詣りの人々に甘酒がふるまわれ、心身ともに暖まります。
 当山では、弘法大師伝授の「柚みそ」づくりが受け継がれています。この「柚みそ」は、唐に留学した弘法大師が帰国した後に槙尾山施福寺へ行く途中、附近に立ち寄られ疫病に苦しむ村人のために伝えたとされています。寺建立の享保7年(1722年)以来、信徒や檀家らの手で毎年12月19日につくられ続けています。そして本尊、弘法大師像に供物としてお供えするならわしがあります。このことから以前は、柚みそ供養と言われていました。「柚みそ」は、冬至の日に食べると万病に効くと言われており、21日の「終い大師」の日にお供物として参拝者に配られます。この「柚みそ」は檀家や信徒らの手で、お供物して19日に丹念につくられたものです。
 柚の木の棘は悪魔・悪霊・病魔を追い払うといわれていることから、柚と深い関わりのある当山は「厄除け柚みそ大師」とも言われています。(画像は、本堂で柚みそを授かる参拝者)
Written by 岩湧太郎
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Update: 2013年12月25日
狭山池博物館クリスマス・ライブ2013
12月22日(日)、今年最後のボランティア活動に狭山池博物館へ出かけました。この日は、午後1時~4時までクリスマス・ライブが行われる予定になっていました。
朝は、堺市から「夜具(型染藍の技と美)展」を見学に来られたご夫婦を一番に案内しました。初めての訪問でしたが、黒姫山古墳の近くで生まれられたので、水利のことはよくご存知でした。
その後、中国からのカップルが来られて、安藤ファンだと話されました。写真ポイントを案内して別れたところに、神戸からの女性7名のグループが、天野街道を散策されるので30分の案内を希望されました。
あっという間に午前中が終了して、午後の部に入りました。Sayapalさんが準備されたフレッシュコンサートには、11団体が参加されて、音楽の演奏会とクリスマスパーティが行われ、130席の会議室が満席となっていました。
Sayapalという団体は、2010年に大阪狭山市に住む音楽や写真・絵画などのアマチュア愛好家が集まり、旗揚げされた民間の文化交流団体です。博物館のボランティアさんが作ってくれた風車と蝶々の飾りを小さな子どもたちに手渡していたら、子ども連れの女性から声をかけられ、辻本さんの友だちで、Facebookの友だちの芋縄なつきさんだと知りました。初めての出会いに、親切に対応していただけました。芋縄さんは「ナーナーズ」という三線・ウクレレ・ギター・カホンを使って、沖縄民謡を演奏される家族とお友だちのグループです。芋縄さんが三線を演奏されて、小さな娘さんがカホンという打楽器を見事に演奏され、堂々とした演奏に驚かされました。
最後には出演者全員で「風になりたい」「あわてん坊のサンタクロース」「赤鼻のトナカイ」「サンタが街にやってきた」などを合唱して、飛び込みのプレゼントの提供などのイベントが行われました。
Written by マロンさん
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Update: 2013年12月24日
柚の香りがいっぱいに漂う柚味噌づくりの盛松寺
 河内長野市の楠町にある與通の大師さんで親しまれている仏日山盛松寺で、冬至に食べると万病に効くとされる弘法大師伝授の「柚みそ」づくりが行われ、ほのかな甘酸っぱい柚の香りが本堂に広がりました。
 12月19日「柚みそ」づくりが始まるに際して住職を導師として集まった壇信徒の女性たちによりお清めのお経が御本尊にあげられます。
 柚の実を1つずつ、蔕の少し下の部分で切り、そこからくり抜いて中の実を丁寧に取り出します。取り出された実の部分から種を取り除きます。この種の除去が大変面倒な作業ですが、種が残らないように丹念に取り除かれます。このように処理された実を俎の上で包丁でたたいて出来るかぎり細かくなるまでみじん切りします。見た目ではペースト状になるまで丹念に叩き切ります。このようにした柚の実と白味噌(粗味噌)を混ぜて、白味噌と柚の実がまんべんなく混ざり合うまで丹念に和えます。この際、種を除く過程でできた柚の果汁で風味をだしたり硬さを調整します。
 このようして作られた柚みそを再び、実を刳りぬいた皮の中に詰め込み、先に切り取った蔕の部分で蓋をします。そして透明な袋に1つ1つ丁寧に入れて心を込めて完成します。これを「終い大師」の日までねかせると、柚と味噌が熟成して美味しくなるそうです。
 4時間ほどの間で約700個つくられ、御本尊にお供えされます。「終い大師」の21日午前9時から参拝者らにお供物として配られます。
 この「柚みそ」は、唐に留学した弘法大師が帰国した後に槙尾山施福寺へ行く途中、附近に立ち寄られ疫病に苦しむ村人のために伝えたとされています。
Written by 岩湧太郎
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Update: 2013年12月24日
親日の国「トルコ」
19日、桃山学院大学の今澤浩二准教授による「親日の国トルコ」の講演会が行われました。
「トルコという国には、特徴があります。その中の重点は、「文明の十字路」です。ヒッタイト⇒トロイ⇒ギリシア時代⇒ヘレニズム時代⇒ローマ帝国⇒東ローマ(ビザンツ)帝国⇒ルーム・セルジュク朝⇒オスマン帝国と、東西の文明が流れ込んできて、独特の文化圏で栄えました。
1889年、オスマン帝国軍艦エルトゥールル号がインド洋を回って、日本へ親善訪問で寄港して、明治天皇に拝謁して、横浜港を出港しました。その後、帰国の途中に、和歌山県串本町の樫野崎沖で、台風に遭遇して座礁して、沈没しました。大島地区の住民が親身になって捜索・救助活動を行いました。死者は600名にのぼりましたが、69名が救助され、金剛・比叡の2隻の軍艦で、トルコへ送還されました。これは当時、世界最大の海難事故でした。全国から義援金・弔慰金が届けられました。現在でも5年毎に慰霊式が現地で行われています。
忘れてはならないこととして、イラン・イラク戦争が勃発して、1985年、サダム・フセイン大統領が突然、48時間後に、イラン上空を通過する航空機の無差別攻撃を宣言しました。イランの日本大使館が、在留邦人に対して出国勧告を行いました。政府は日本航空にチャーター便の派遣を依頼しましたが、拒否されて、八方手を尽くしましたが、各国は自国の救出で手いっぱいでした。
トルコ政府(オザル首相)が最後の救援機を2機手配してくれて、日本人200名以上を救出してくれました。トルコの自国民500名は、危険な陸路でトルコへ向かいました。エルトゥールル号の話が、小学校の教科書にも掲載されていて、皆、勉強しているので、その恩返しが行われました。
トルコ人のパイロットやキャビンアテンダントの勇敢な心を知ることが必要です。」と結ばれました。
Written by マロンさん
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Update: 2013年12月19日
イスラム教とは何か
12日、桃山学院大学の今澤浩二准教授による講演会「イスラム教とは何か」が行われました。
「私は桃山学院大学で、トルコ共和国ということで、オスマン帝国の歴史を専攻しています。今回は「アジアの今」という講座で、現在のトルコについて話してほしいとの要望でした。また、次週には「親日国トルコ」という話をします。
国民の99%が信仰しているイスラム教について話します。9.11やパレスティナ問題を思い出されると思いますが、それらはすべて過激派のイメージです。
イスラム(イスレーム)というのは、礼拝・断食などの宗教礼儀のことです。イスラム教の目標はキリスト教と同じで、来世に天国へ入ることをめざし、1つ1つを守ることで、神が約束してくれることです。まるで違う宗教のように思われますが、キリスト教と同じ目的を追っています。
イスラムとは、自分を誰かにゆだねるというもので、神様に任せて、神に絶対帰依するという意味があります。その中に大切な「6神」というエッセンスがあります。①神(唯一神)、②天使(仲介者)、③預言者(神の言葉を示す人)、④敬典(神の意志)、⑤来世(コーランを読む)、⑥天命(良いか・悪いかの判断)の6つです。
ムスリムには「五行」を行います。①信仰の告白、②礼拝、③ザカート、④斎戒、⑤巡礼の5つの行いです。
1922年、オスマン帝国が滅亡して、翌年にトルコ共和国が成立しました。西洋化が推し進められていて、世俗国家となりました。宗教の自由が認められましたが、ムスリンが99%を占めています。トルコの民法では、子どもは、父親の宗教に合わします。中には戒律を厳格に守る人もいますが、反対の人もいます。様々な人間が存在しています。
ムスリンでは飲酒は禁じられていますが、トルコには「レク」という地酒もあり、飲んでいます。女性の間にはムスリンを守る人が多くなっています」と結ばれました。
Written by マロンさん
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Update: 2013年12月17日
淀屋寄進の石井筒と佐太神社の池
 守口市佐太神社には、淀屋寄進の石井筒があります。淀屋研究会が立てた看板によれば、慶安3(1650)年2月25日に淀屋の四代目の三郎右衛門重當による寄進の石井筒であると書かれています。
 また四代目の三郎右衛門重當は佐太神社の拝殿造営にも願主として協力していたそうです。
 淀屋さんのネットワークの広さに驚愕です。
 佐太神社付近は大坂冬の陣の直前、慶長19(1614)年9月に淀川の文禄堤が切れまして、そのときに佐太池(守口市史第1巻では、佐太渕)ができました。
 今は佐太池は埋立られてしまって残っていませんが、当時被害は佐太神社や来迎寺あたりまで及んでいたそうで、佐太神社や来迎寺の池も当時の水害の名残の可能性があります。 歴史災害遺産かもしれません。
Written by 暇仁
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Update: 2013年12月17日
夜具(型染藍の技と美)展
狭山池博物館では、平成25年度ボランティア企画の「夜具(型染藍の技と美)展」が12月14日から平成26年1月26日まで、特別展示室で行われています。丈夫で温かい木綿の夜具。江戸時代から盛んに栽培されるようになった木綿は、絹のように高価ではなく、麻よりも肌触りが良くて、保温性に優れているため、庶民の間でも広く用いられるようになりました。
夏以降、ボランティアと学芸員の皆さんが検討されてきました。コーディネーターの石隈さんの特別ニュースでは『12月21日(土)13時30分~15時「伊勢型紙 その美と歴史 型紙からKATAGAMIへ」という講演会が、生田幸さん(三重県立美術館)によって行われます。参加費・入館とも無料です。定員126名(当日先着順)です。生田ゆきさんは、2012年夏に開催された三重県立美術館開館30周年記念展「Katagami Style 世界が恋した日本のデザイン」で、伊勢型紙がアールヌーヴォーなど、19世紀末から20世紀前半の米・欧州デザインに与えた影響について、400展もの内外資料を紹介し、話題を呼びました。
これはチラシやポスターに載っていない情報ですので、民芸などお好きな方にぜひご紹介ください』とありました。
また、ワークショップは、平成26年1月19日(日)13時から16時で、藍型染「型で染めるオリジナル手ぬぐい」です。藍染の手ぬぐいに、半抜染で型染めをします。講師は、森本 真理子さん(染色工房 風神雷雲)です。場所は1階セミナー室です。参加費は、1人1,800円(材料・道具代含む)、定員は20人(申込み順)です。12月10日(火)10時から電話で受付します。
汚れてもよい服装でご参加ください。
写真は、夜具提供のコレクター藤井さんとスタッフの皆さんです。
Written by マロンさん
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Update: 2013年12月17日
「ぐるっとまちじゅう博物館2013年」終了後の意見交換会
12日、市役所で「ぐるっとまちじゅう博物館2013年」が無事終了し、今後の意見交換会が行われました。16名が参加され、ふるさと文化課の太田さんと島津さんが対応されました。
島津さんからは「細かいことで不手際はありましたが、皆さんの協力で無事終了できました。11/21~24までの期間中、お客さんは、集計では、4,283名が参加されました。今回は、川上地区の文化財の紹介ということで、観心寺・延命寺・河合寺・山本家住宅が会場となりました。この時期、観心寺・延命寺では、紅葉していました。河合寺は、初めて山門を開放していただけました。山本家住宅は遠すぎたと反省しています。
川上小学校では、子どもたちによる文化財解説が行われました。「ふるさと学」の授業風景をNHKが取材されて、12/3の夕方のニュースで取り上げられました。
駅前では「にぎわい河内長野21」さんとの共催で、にぎわい展示会とにぎわいウォークも実施されて、少人数でしたが、マンツーマンで解説ができました。
山本家住宅では、書と花・琴演奏も行われました。
また、阪南大学の学生が参加して、石見川の湧き水とこんにゃくづくりのイベントもありました」と報告がありました。
打ち合わせでは、一部会場での看板や展示場所の問題、説明箇所の内容の充実、ウォーキングマップの作成、境内の案内図、グル博のしおりを増やしてほしい、事前にコースを下見したい、などの意見が出されました。
また、来年の予定が分かれば事前に教えてほしいとの意見も出されました。
島津さんからは、計画段階で、現在は「河内長野駅から高野街道で、烏帽子形城跡を経由して、高向神社へのコース」を考えているとお話しがありました。
河内長野市市制施行60周年の記念と、高向玄理の生誕地で亡くなられて1260年の節目が重なるので、協力してお客さんに楽しんでもらえる計画にしたいとのことでした。
Written by マロンさん