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Update: 2013年11月21日
天誅組150周年記念「維新の魁」
16日、加賀田公民館で、芝田河内長野市長の講座が行われました。
最近の失われた20年で日本が停滞しており、行き詰った日本を変えるにはどうすればいいか。その答えは、今までのやり方を変えることです。具体的にどうするのか。信州大学の真鍋教授の話を紹介されました。『過去の成功体験に頼らないで組織を改革するには、「若者、バカ者、よそ者」の力が必要だ』
「河内長野市では3つの大きな変革に関わっています。その1つは、大化の改新です。2つ目は鎌倉幕府滅亡です。第3は、幕末思想の変化です。
大化の改新では、当地の高向玄理という国学者が天皇中心の行政ピラミッドづくりを行いました。
鎌倉幕府の崩壊では、楠木正成が登場します。
江戸幕府の崩壊の魁となったのが、天誅組の登場です。」
市長は天誅組の研究者で、思いをすべて話されました。
「天誅組が「維新の魁」となって、今年でちょうど150年を迎えます。8月15日に挙兵し、奈良へ山越えしていくことに矛盾を感じます。
自分たちの精神的な支柱として楠公の首塚への参拝が、後醍醐天王の命を受けて、鎌倉幕府を倒した歴史に学んだのだと思います。
楠木正成は観心寺の中院で、8歳~15歳まで学問を積みました。天皇崇拝だけではなく、地域を愛した人だと思います。観心寺には「四恩の教え」が残されています。国王・父母・衆性・三宝です。
楠木正成は負け戦に臨んで、湊川で亡くなっています。彼の生き方が四恩だと思います。
当地には、高向玄理の時代より、営々と積み重ねられた歴史があると思います。
「近くて深い奥河内」というフレーズを守ってくださる方々や、ボランティアの皆さんがおられて、育てて頂いています。
18~50歳までの大切なときを中国で学び、帰ってから地域や国の制度を、聖徳太子の夢を実現させたことを、河内長野の子どもたちが、文化や自然を通して、存分に学んでほしいと思います。」
Written by マロンさん