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学芸員の投稿
Update: 2013年12月06日
滝畑班の新横谷ハイキングコースの研修
3日、滝畑班で、新コースの研修として、横谷コースに行きました。滝畑班の渡邊拠点長から、滝尻の梶谷区長にお願いして、地区の弥勒堂を開放して頂き、お話を聞かせてもらうことができました。
10時過ぎに滝尻の阿弥陀堂の前に到着したら、すでにお堂を開けていただいていました。滝尻では古老の方が減っていて、私も詳しくは勉強していないが、分かる範囲でお話ししたいとのことでした。滝尻は、ガランドウという滝畑ダムの一番北側の地域ですが、昔は河内長野よりも和泉市やかつらぎ町とのつながりや婚姻関係が強かったそうです。
小学生の頃には、修学旅行やハイキングのときに、観光バスが和泉市の善正の方で待っていて、子どもたちは塩降トンネルを使い、トラックで送ってもらっていました。
沢登りが趣味で、付近の古道が復元できればと活動されているそうです。
弥勒堂は昭和6年に改修されています。この日は改築の時の企画など見せていただきました。ご本尊は自分も拝見していないとのことでした。
お堂の周りには、滝畑で特有の女性たちの祈りの記念碑である「不食供養碑」が、十六基残されていました。滝畑では、内墓と外墓という風習があり、滝畑の外墓は新しく、滝畑ダムの西側に移されたと話されていました。
その後、滝尻の小道を案内してもらい、権現滝まで古い道を使って連れて行ってもらいました。権現滝では、30mぐらい道路からロープを使って、沢を下り、雄大な流れを見せてもらいました。
また、旧知の北谷家を訪問して、78歳のおばあさんと面会しました。今でも、ミニバンを運転して買い物されているそうです。最近では、SEA TO SUMMITで、おでんを販売するなど、元気に活動されているとのことでした。
「滝畑の民話」に詳しく、ダムが造られた頃の発行で、参考になるとのことでした。
写真は、国田さんが撮影された竜が山に登るような紅葉の風景です。
Written by マロンさん