みんなの広場

学芸員の投稿
Update: 2013年12月17日
淀屋寄進の石井筒と佐太神社の池
 守口市佐太神社には、淀屋寄進の石井筒があります。淀屋研究会が立てた看板によれば、慶安3(1650)年2月25日に淀屋の四代目の三郎右衛門重當による寄進の石井筒であると書かれています。
 また四代目の三郎右衛門重當は佐太神社の拝殿造営にも願主として協力していたそうです。
 淀屋さんのネットワークの広さに驚愕です。
 佐太神社付近は大坂冬の陣の直前、慶長19(1614)年9月に淀川の文禄堤が切れまして、そのときに佐太池(守口市史第1巻では、佐太渕)ができました。
 今は佐太池は埋立られてしまって残っていませんが、当時被害は佐太神社や来迎寺あたりまで及んでいたそうで、佐太神社や来迎寺の池も当時の水害の名残の可能性があります。 歴史災害遺産かもしれません。
Written by 暇仁
学芸員の投稿
Update: 2013年12月17日
夜具(型染藍の技と美)展
狭山池博物館では、平成25年度ボランティア企画の「夜具(型染藍の技と美)展」が12月14日から平成26年1月26日まで、特別展示室で行われています。丈夫で温かい木綿の夜具。江戸時代から盛んに栽培されるようになった木綿は、絹のように高価ではなく、麻よりも肌触りが良くて、保温性に優れているため、庶民の間でも広く用いられるようになりました。
夏以降、ボランティアと学芸員の皆さんが検討されてきました。コーディネーターの石隈さんの特別ニュースでは『12月21日(土)13時30分~15時「伊勢型紙 その美と歴史 型紙からKATAGAMIへ」という講演会が、生田幸さん(三重県立美術館)によって行われます。参加費・入館とも無料です。定員126名(当日先着順)です。生田ゆきさんは、2012年夏に開催された三重県立美術館開館30周年記念展「Katagami Style 世界が恋した日本のデザイン」で、伊勢型紙がアールヌーヴォーなど、19世紀末から20世紀前半の米・欧州デザインに与えた影響について、400展もの内外資料を紹介し、話題を呼びました。
これはチラシやポスターに載っていない情報ですので、民芸などお好きな方にぜひご紹介ください』とありました。
また、ワークショップは、平成26年1月19日(日)13時から16時で、藍型染「型で染めるオリジナル手ぬぐい」です。藍染の手ぬぐいに、半抜染で型染めをします。講師は、森本 真理子さん(染色工房 風神雷雲)です。場所は1階セミナー室です。参加費は、1人1,800円(材料・道具代含む)、定員は20人(申込み順)です。12月10日(火)10時から電話で受付します。
汚れてもよい服装でご参加ください。
写真は、夜具提供のコレクター藤井さんとスタッフの皆さんです。
Written by マロンさん
学芸員の投稿
Update: 2013年12月17日
「ぐるっとまちじゅう博物館2013年」終了後の意見交換会
12日、市役所で「ぐるっとまちじゅう博物館2013年」が無事終了し、今後の意見交換会が行われました。16名が参加され、ふるさと文化課の太田さんと島津さんが対応されました。
島津さんからは「細かいことで不手際はありましたが、皆さんの協力で無事終了できました。11/21~24までの期間中、お客さんは、集計では、4,283名が参加されました。今回は、川上地区の文化財の紹介ということで、観心寺・延命寺・河合寺・山本家住宅が会場となりました。この時期、観心寺・延命寺では、紅葉していました。河合寺は、初めて山門を開放していただけました。山本家住宅は遠すぎたと反省しています。
川上小学校では、子どもたちによる文化財解説が行われました。「ふるさと学」の授業風景をNHKが取材されて、12/3の夕方のニュースで取り上げられました。
駅前では「にぎわい河内長野21」さんとの共催で、にぎわい展示会とにぎわいウォークも実施されて、少人数でしたが、マンツーマンで解説ができました。
山本家住宅では、書と花・琴演奏も行われました。
また、阪南大学の学生が参加して、石見川の湧き水とこんにゃくづくりのイベントもありました」と報告がありました。
打ち合わせでは、一部会場での看板や展示場所の問題、説明箇所の内容の充実、ウォーキングマップの作成、境内の案内図、グル博のしおりを増やしてほしい、事前にコースを下見したい、などの意見が出されました。
また、来年の予定が分かれば事前に教えてほしいとの意見も出されました。
島津さんからは、計画段階で、現在は「河内長野駅から高野街道で、烏帽子形城跡を経由して、高向神社へのコース」を考えているとお話しがありました。
河内長野市市制施行60周年の記念と、高向玄理の生誕地で亡くなられて1260年の節目が重なるので、協力してお客さんに楽しんでもらえる計画にしたいとのことでした。
Written by マロンさん