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学芸員の投稿
Update: 2013年12月03日
日本企業のインドネシア進出
29日、桃山学院大学の小池先生の講座「日本企業のインドネシア進出」に参加しました。
「現在の日本の経済成長は下り坂です。一方のインドネシアは、右肩上がりで成長中です。その中で、日本企業の活躍のウエイトが大きくなっています。自動車部品工業からコンビニ・通販のサービス産業が増えています。
今年から、カタール航空が関西空港から直行便を飛ばし、インドネシアへは7時間で到着できます。インドネシアの東西は、アメリカ合衆国と同じで、時差が3つに分かれていて、同時~2時間遅れです。人口は日本の2倍です。
日本人がインドネシアに進出するのは、中央値と言われる人口の構成の中で、0~100歳で評価して、日本人が45.8歳に対し、インドネシアは28.9歳だからです。2030年まで、人口のボーナス期間で、若い働く人が多い状態が続きます。経済発展が望める状態です。
二輪車・四輪車は、ヤマハ・ホンダが中心で、クレジットの普及でバイクが売れています。日本の企業が進出してきたからです。また、2009年にセブンイレブンも進出しました。
日本との違いは、コンビニが、飲食スペースを広いことです。インドネシアは赤道近くの国のため、エアコンが効いている店で飲食できることがヒットの要因でした。現在、インドネシアには、2011年に楽天が登場し、2012年には、住友商事のSUKAマートがオープンしました。日系の通販がスタートしました。
インドネシアの一番の問題は、交通渋滞が読めないことです。道路事情が悪く、自動車・トラックが多くなり、期日指定が難しくなっています。また、通販の信頼性が十分でなく、社員教育から始めなければなりません。近年、インドネシアの経済成長とともに、日本的なサービスが売り物のコンビニや通販が、インドネシアに進出しています。消費文化にマッチした会社が、インドネシアに目を向けて、進出を考え出しています。」
Written by マロンさん
学芸員の投稿
Update: 2013年12月03日
世界から愛される日本の食、その現状と課題(その2)
21日、「世界から愛される日本の食、その現状と課題(その2)」が、桃山学院大学の大島先生により行われました。
「中国の農業には、三農問題があります。①農民の差別 戸籍を移すことは難しい。②インフラの設備が遅れている。③農業が儲からない。耕地面積が小さく、儲けることができない体制。経済発展は都市部に集中していて、農家の兼業ができない点です。
日本の場合は、輸入農産物への依存が拡大しています。特に野菜類の輸入が拡大して、現在は生鮮野菜の約60%が中国産です。1995年は20.7%でしたが、2009年には58.0%と拡大して、底堅い状況が続いています。
中国の農産物の生産は、1960年に人口の増加が見られて、集団政策方式では、効率が悪く、不足していました。2000年には、生産過剰となり、余裕が出ました。2003年後半以降、価格が反騰し、生産はV字回復しました。2007年、生産量が5億トンの大台を回復し、食糧問題は影を潜めました。
1990年代以降、中国・香港では「毒采(農薬に汚染された野菜)」が大きな社会問題となりました。農薬の使い方を知らない人が多く、指導されることもありませんでした。残留農薬問題の発生で、検査が厳格化し、輸出企業は、従来からの仲買人による集荷方式の見直しを迫られました。検査の厳格化と検査項目の増大です。現在は400種類の農薬の検査が行われています。このように、中国政府の新政策や企業の改善策で特に輸出食糧においては、一定の進展を見せていますが、中国国内の末端農業の管理の徹底と、食品企業の改善は、なお時間を要するものだと考えられます。
輸入国である日本では、自国での食糧生産は難しく、中国政府・企業への技術協力が大きなカギとなります。また、近年、中国農村では、2007年に法整備が進み、「農村合作社」と呼ばれる共同組合組織(農協的なもの)の成立が急増しています。」
Written by マロンさん
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Update: 2013年12月03日
タスマニアの現状(その5)
27日、難波のまちライブラリー@大阪府立大学で、西根孝平(タスマニア・デビル)さんの第5回タスマニア講座が行われて、参加しました。今回は、私の友達にタスマニアへ旅行したいとの思いの人がいて、詳細を聞いて、参加したいとのことで案内しました。
今回はタスマニアツーリズムの最終回です。エコツーリズムを提唱されている西根さんが、自分の思いを語ってくださいました。PRビデオで、タスマニアの現状を紹介された後に、貴重な地図を持参されて、オーバーランド・トレッキング(2~3月がシーズン)を紹介されました。6泊7日の予定で、北から南への一方通行で、参加者の数は、季節で総数規制が行われるので、2月のシーズンに参加するのは、今からでは難しいとの話でした。
中根さんのツアーは、10~15日間を目標に、できるだけ日数を確保し、車をチャーターして、3~5人で自炊しながらのツアーになるそうです。お客さんの希望で、ホテルや貸別荘を借りて、ゆっくりしたコースを取りたいとのことです。街の案内は考えず、食料の購入時に、一緒に回るぐらいだと話されました。
タスマニアは、流刑の地でしたが、犯罪などの危険は少ないところだそうです。忘れ物をしても、ほとんど持ち主へ返ってくると話されていました。
中根さんは、現地では、化学洗剤などを使わないように、食事のカスも残さず処理して、できれば髭を剃ることがないようにと、伸ばされていました。
オージードルが高くなっていて、消費税も高いようです。オーストラリアでもインフレ率が高く、外食(人件費が高いので割高になる)は、極力控えて、行動することを考えられていました。
この日は最終日で、手持ちのタスマニア関係の図鑑や図書を、数冊持参されて寄附されました。今回も最後に皆さんで、恒例の図書の寄附を行った証拠に、集合写真を記念に写しました。
Written by マロンさん