みんなの広場

学芸員の投稿
Update: 2014年02月12日
「ものづくり・継ぎ手づくり・みらいづくり」
「くろまろ塾」河内長野地域学の第4回目は、東尾メック(株)の工場見学です。鋳鉄とは、溶鉱炉があって、大々的に噴煙が立ち上って、ゴミゴミしたところだと思っていましたが、精密機械の組み立て工場化していて驚きました。
建設機材の配管材料の変化を先取りし、管が鉄から塩ビに移行するのを読み取られて、体質変換されたことと、14種類の新型のマリアブルを開発されたことに興味がありました。地域貢献の取り組みをされていることにも共感を持ちました。
はじめに、東尾会長から工場の概略が説明されました。「1997年の阪神大震災で継ぎ手は、金属製から樹脂管へと変化していきました。規制緩和や自由化という問題もあり、売上げが78億円から42億円に激減しました。そこで、管種の変換を考えました。
井上社長が社会的な現象で、管が変わると想定して、商品開発を考えていきました。汐の目の変化と同じで、変化していきました。他社にないものを考えて、新しいニーズを見つけていきました。
鋳物メーカーからメカニカルメーカーに体質の変換ができ、市場の成長性から考えて、対応したことがよかったと思います。信頼性の努力が積み重なって、現在の東尾メックになりました。
日本企業が衰退へ向かう中で、一角の企業しか残れないと考え、開発・生産技術・省力化の工夫を行いました。
スキルが求められる中で、高機能・高品質が特に求められています。
賃金の安いインドネシア・タイで売れないものは駄目だと考えました。
働く人が一緒に仕事をしているのが、良い会社であるとの考えで、それぞれが課題に挑戦しています。一人一人がスキルアップに取組んで、会社の力になっていると思います。
会社の基本理念が「人本経営」ということです。
経営課題を社長からパートの人にまで共有して、目的を一つにして、同じ考えで活動することです」と話され、自動化された工場見学が行われました。
Written by マロンさん