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学芸員の投稿
Update: 2014年02月10日
人本経営を貫く各種管継手トップメーカー「東尾メック株式会社」の見学
 河内長野市民大学の地域学講座「ものづくり・継手づくり・未来づくり“つなぐ”プロフェッショナル!」として、2月4日に東尾メック(株)で同社会長の東尾光紹氏の講演と本社工場の見学がありました。
 当社は本市菊水町にあり、1950年3月創業、従業員160人で各種管継手製造販売している会社です。現在は可橋ポリエチレン製継手のトップメーカーとして、主製品はクランプリング方式をはじめとした14種類のメカニカル継手を開発・製造販売しています。また地球温暖化防止のため空調機器などの施工・廃棄時の冷媒ガスの漏れ防止や回収を確実にする冷媒配管用継手を開発・製造し、トップシェアを占めています。製品は自社開発した機械で作る点が注目されています。製品の設計開発理念はメカニカル的・構造的に締め付けて“漏れない・抜けない”、簡単な構造でグローバルスタンダードなもの、シンプル・イズ・ベストです。
 経営理念の第1に社員を大切にすることを掲げています。全社員が経営課題を共有して働く協働主義を人本経営に高め、会社の発展、社員の幸せが実現できる魅せる会社をめざしています。これは今の世で素晴らしいことだと思います。愛社精神を生み、社員の意識向上、モラルの高さに繋がります。これが、TPM認証会社として保全技能士を70人も輩出し、ISO9001とISO14001の認証、JIS指定工場の取得に繋がっている。
 会長の講演は自信に満ちた誇らしさを内に潜めた話し方、偉ぶらないフレンドリーな姿勢で自社の概要や経営理念を語られました。工場見学では、整理整頓が行き届き、チリ1つ落ちていない清潔で明るい綺麗な社内であること、社員の表情は明るく活気に溢れ士気やモラルの高さが見受けられました。経営者の的確な市場分析と先取りしたニーズへの対応が成功されているものと推察され、本市が誇れる優れた企業といえるでしょう。
Written by 岩湧太郎
学芸員の投稿
Update: 2014年02月10日
高向の古民家見学
花の文化園の駐車場の宮ノ下遺跡で、鎌倉時代の井戸跡が発見されたので、2月1日13時から現地説明会が行われました。30分ほどの説明会あり、解散しました。
現地説明会を聞いて、渡邊さんと話していたら、目の前に一度訪ねてみたいと思っていたが、そのままになっていた高向の古民家があることを思い出して、出かけてみることにしました。ちょうど、古民家の隣の東さんという方がおられて、今は空き家で何方もおられないということで、見学させていただくことになりました。この辺りも崖の下で、昔はがけ崩れなどがあったそうです。
私たちがちょうど、ボランティアを始めたころの2004年4月17日の毎日新聞に記事が出ていました。2003年のロケ地の推薦写真で、最優秀賞に選ばれた「高向の民家」です。推薦者の小松さんのコメントが出ていました。小高い山裾の緑に抱かれた、古びた民家と土壁の蔵が、寄り添っていた。その感激を「竹林を背景に、柿の木などがあり、まるでかぐや姫の世界。そこだけが、時間が止まっているように見えた」と話されたことが、記憶に残っていました。
ちょうど、10年の年月が過ぎていることになります。
東さんから、昔、牛を飼われていて、その小屋が現存している、とお聞きしました。
また、大阪ロケーション・サービス協議会のホームページに掲載され、当時は写真を撮りに来られる人が大勢いた、との話でした。
古びた土蔵は、昔のままでしたが、主屋の屋根はトタン葺きに替わっていて、それも穴が開いていました。
人が住まなくなると、痛みが激しいと思いました。
Written by マロンさん