みんなの広場

学芸員の投稿
Update: 2013年01月11日
平成24年度ボランティア企画展「河内木綿織の技と美」展(その2)
1月10日に府立狭山池博物館へ行ってきました。朝から今回の河内木綿の企画展に間に合わせると、手づくりされた機織機(はたおりき)が完成して、服部学芸員の手で試運転が行われていました。早速ボランティアの高田さんや西川さんが挑戦されていました。
河内木綿を作るには、採取した綿の実をほぐして、種を取り外し、よりを掛けて糸にします。糸から布を作るには、機織機を使って、糸を経(たて)と緯(よこ)に組み合わせる必要があります。そのために、作る布の幅に必要な本数の経糸(たていと)を織る布の長さに取って揃えて、張ることから始めます。染色された糸を文様に並べると、素晴らしい布が織り上がります。
今回は白い糸で、上と下に50本ずつの糸がセットされています。張った経糸に緯糸を通すために、経糸を一本ずつ交互に上下に分けます。それを足踏み板で調整して、布にくみ上げます。上がっている足踏み板に、足を乗せ、下に踏み込みます。筬(おさ)を2、3回前後させて経糸をさばいて、上下に分かれていることを確認します。そこにシャトルを通し、緯糸を通します。これを繰り返すことにより、一本ずつ交互に上下の経糸に通って布になっていきます。希望者は、機織体験を指導してもらえます。
この作業が「織り」と呼ばれ、布を作り出す共通の原理となっています。根気のいる作業で、細心の注意が必要です。昔から延々とこの様に紡いだ糸を経糸に、緯糸を機織機に掛けて、緯糸を通して木綿地を織っていました。
この体験ができますので、期間中(~2月3日まで)にお越しください。
狭山池博物館は、大阪狭山市駅で下車して、西側にある狭山池の堤下にあります。10時から17時までです。
Written by マロンさん
学芸員の投稿
Update: 2013年01月11日
阿倍野の歩道橋
JR天王寺・近鉄阿部野橋駅間、近鉄前交差点の「阿倍野歩道橋」架け替え工事。
2013年春の完成予定ですが、現在、一部が完成しており通行する人が見えます。
歩道橋はデザインコンペで選ばれたアルファベットの「abeno」の「a」を図案化したデザインとなっており、屋根は大小さまざまな三角形を組み合わせた光を透過する膜素材が採用され、自然光やネオンの光によって立体的な姿を際立たせるようになっているとのことです。
完成されれば「あべのキューズモール」「あべのハルカス」「阪堺電車天王寺駅前駅」などとも直結し大変便利になります。
Written by ユーミン