みんなの広場

学芸員の投稿
Update: 2013年02月08日
平成25年2月の河内長野市観光案内所ディスプレイ
2月の河内長野市観光案内所のディスプレイで、カサブランカさんのコメントは「暦の上では春とはいえ、まだまだ寒さが厳しい今日この頃です。寒波到来で、春は遠いようです。今月のメインテーマは、“いよいよ春到来”。サブテーマは“高野街道 酒蔵通り”として、西條酒造さんのご協力で、昔の写真や数々の天野酒を展示することができました。今回、西條酒造さんの新しいパンフレットも案内所に設置しています。
さをり蔵 主宰佐藤幸美先生からは、“さをり織り”の作品をお借りできました。来月3日は桃の節句。ボランティアガイド有志の方から“貝殻のおひなさま”を作っていただきました。とても、かわいい大中小のおひなさまです」でした。
サブテーマ「高野街道 酒蔵通り」で、西條酒造さんの協力で、古い5枚の写真(お店の写真や酒造りの風景・現在の酒林)と天野酒の瓶詰めされた、大吟醸天野酒当のお酒が展示してあります。展示の一番上の童謡の書は、“春が来た”です。♪春よ 来い 早く 来い…歩きはじめた みぃーちゃんが…です。下段の花の飾りは、庭に咲いたネコヤナギと紅白の寒椿を藤のかごにアレンジして配置されています。大野さんの高齢のお人形は、“春が待ち遠しい親子”です。お餅を焼いて 家族団らんです。
Written by マロンさん
学芸員の投稿
Update: 2013年02月08日
あびこ観音「節分厄除大法会」
あびこ観音は、古来よりあらゆる人々の災難を防ぐ”厄除けの観音”として、代々の天皇や源氏、平家の武将、楠正成、足利将軍など、多くの人々の崇敬を集めてきた。
毎年2月の日本最古の伝統を持つ厄除けの行事「節分厄除大法会」には本尊が開帳され、厄除開運、無病息災等を願う参詣者で境内は大変賑わい、地下鉄「あびこ」駅前、JR「我孫子」駅前からあびこ観音までの道に数百の出店が並ぶ。
修験道形式の天蓋護摩が有名で、奉書で作られた天蓋を天井に吊して護摩を行う。護摩の炎が天井近くに至っても紙製の天蓋は燃えないという。
日本最古の観世音菩薩の寺院で、昔この地に住んでいた依網吾彦(よさみのあびこ)の一族が、百済の聖明王から身の丈一寸八分の観音像を贈られ、欽明天皇7年に寺を創建。その後、聖徳太子が観音菩薩のお告げを受け吾彦山観音寺が建てられたと伝えられている。江戸時代には境内に36の支院があるほど隆盛をきわめたが、明治14年の火災で多くの寺宝と共に焼失し、その後明治23年に再建された。
また、さまざまな逸話が伝わっており、その中に徳川家康が大阪夏の陣で秀吉の軍から逃げてこの寺にかくまわれた話がある。そのときの和尚快敬(かいきょう)が偶然、家康と旧知の仲で、家康を本堂の須弥壇にかくまい真田の軍をやりすごし無事に家康を逃がしたと伝えられている。
ここは生者のための寺であり、お墓はない。死者を供養することがないので、檀家ではなく一般の信徒によって支えられているという。
Written by ユーミン