みんなの広場

学芸員の投稿
Update: 2012年12月13日
「みんなで語り合おう関西のエンタメシーン」の最終回
桃山学院大学の有名なキャシー教授(岸本喜樹郎)と嶋田崇彦くろまろ塾副学長との対談です。
「おはようございます。エンタメ展望講座の最終回となりました。「エンターテイメントビジネス論」を出版して、数多くの方々に登場してもらっています。本日は、くろまろ塾副学長の嶋田さんに参加していただきます。嶋田さんは、元朝日放送のアナウンサーで、昭和天皇が崩御されたときの報道を担当されていました。テレビ朝日で培われたお話しをお聞きしたいと思います」と話されて始まりました。
嶋田さんは「本日はテレビの可能性、テレビと映画の違い、演劇との違い、テレビ業界で生活した思いをお話しします。今日の心境は、『岸本先生のリードで嶋田が揺れる』という感じです」と話されました。また、「エンターテイメントの放送局を廻って、今を表現するものだと分かりました。テレビの素敵なところは、色々なジャンルを横断できることです。能の公演では、酒・月・能の三拍子を楽しむことが必要です。それを実現できればと思います。
テレビの総白痴化の問題があり、これではいけないという気持ちになって、作ってきたのだが新しいテレビだと思います。テレビ論を語るとき、面白いと話して、若い人が入れば変わると思います。
映画は、自分の中に閉じこもるもので、観たいという気持ちは、監督が表現したものです。テレビはプライベートな場所ではなく、パブリックな視点が必要です。何を言ってもよいものではなく、対話の場でもあります」と話されました。また、「河内長野地域で楽しく暮らしていきたいので、何が必要かを考えていきたいと思います。単に楽しかったということではなく、見たり、聞いたり、体験したりして、身体に残っていくものです。そこで、楽しく学ぶ場を作ることに主眼が置かれます。今後とも楽しさを学ぶ講座を作っていきたいと思います。」
Written by マロンさん
学芸員の投稿
Update: 2012年12月13日
2012年烏帽子形神社の冬の大祭り
12月9日の烏帽子形神社の冬の大祭と湯釜神事が行われました。当日は大阪で初めて雪が降る寒い日でした。金剛山には霧氷が出て、朝7時には5cmの積雪だったそうです。神主さんも雨でなくて、雪で少しはましだと話されていました。
始めに神主さんから神事について、五穀豊穣と生活安寧のためのものだと解説が行われました。次の年の平穏を祈念して行いますとのことでした。当日は、上田・喜多・小塩・楠ヶ丘・楠翆台の5地区の氏子代表が集まってお祓いが行われました。本殿にて、神主さんによる奏上があり、続いて、氏子の総代による玉串の奉天がありました。その後「祓戸大神」の石碑の前で、神主さんの祓い言葉が奏上されて、湯釜の中に塩・米・酒が入れられて、ヌサでお祓いをし、神主さんの前に、地区別に氏子代表が並んで、熱湯に浸した笹の葉を振り回していただき、水滴を浴びて健康を祈願していただきました。儀式は30分ほどで終了して、関係者は社務所へ戻られました。
お湯に浸した笹は、昔は家に持って帰り、牛に食べさせると病気にかからないとの言い伝えがあったそうです。
式展に使用する湯釜は、明治時代より前のものだそうです。年号は入っていませんが、銘が「烏帽子形八幡宮湯釜十一月朔日氏子中金屋市兵衛御鋳物師津田五郎兵衛」と刻まれています。インターネットで調べてみたら、『鋳物師津田五郎兵衛は、16世紀から17世紀に台頭した五位堂の鋳物師で、下田鋳物師の後を受ける形で出ています。「国家安康」で有名な京都方広寺大仏殿の梵鐘鋳造があります。脇棟梁として各地の鋳物師11人が協力している中に、五位堂の津田五郎兵衛が加わっています。慶長19年(1614年)4月に功績があり、他の鋳物師4名とともに「藤原求次周防少掾」を贈っています』と出ていたので、ものすごく素晴らしいものではないかと思いました。
Written by マロンさん