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学芸員の投稿
Update: 2012年12月10日
牧村邦彦さんの「おもしろクラシック講座」その3
12月4日、河内長野市立文化会館(ラブリーホール)大ホール前のホワイェで、第3回「おもしろクラシック講座」の「トスカ」が行われました。
「私は世界史が好きで、1900年代という時代にあこがれます。その時代は、芸術家が生まれて、オリエンタルのものがヨーロッパと交流して、西洋と東洋がそれぞれの地域を交流することで、熟成していきました。それとオペラが終わった時代です。19世紀に、ワグナーが出てきて、オペラをぐちゃぐちゃにしていきました。4日間の連続公演などを行ったり、劇が続き、アリアが途中で入り、また劇に戻るというオペラスタイルが崩れました。アリアで盛り上がって拍手をもらっていたのに、作曲家が欲張りになり、アリアがなくなっていきました。それまでの歌劇は、歌手のものでした。
本日のトスカの登場人物の紹介をします。トスカは平野雅世さん、マーリオ・カバァラドッシ(画家)は二塚直紀さん、スカルピア男爵は松澤政也さん。解説は私が担当します。ピアノはお二人にお願いしています。
各場面にローマの各所が登場してきます。聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会(第1幕)、ファルネーゼ宮殿の一部(第2幕)、聖アンジェロ城の屋上(第3幕)等です。オペラの醍醐味の素晴らしい各部のアリアを歌ってもらいます。カヴァレドッシのアリアの「妙なる調和」を二塚さん。トスカとスカルピアの情景「いくらなの」を平野さんと松澤さん。トスカのアリア「私は芸術に生き、愛に行き」を平野さん。
以上の紹介があり、歌ってくれました(写真は撮影禁止でしたので、会場風景です)。最後の第3幕カヴァラドッシのアリア「星が輝いていた」を二塚さんが歌われました。
河内長野市のラブリーホール小ホールで「トスカ」が、上記の歌手の皆さんによって、平成25年2月2日に行われます。
Written by マロンさん