みんなの広場

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Update: 2014年03月14日
「奥河内の春を訪ねる」ハイキング研修
10日、滝畑班の「磨崖仏を彫った夏目さんが辿った道」の研修を行いました。今回は8名が参加して、コースの詳細を検討しました。
9時25分に烏帽子形公園に集合して、滝畑へ向かいました。10時前に滝畑ダムサイトに到着したら、気温が1度で肌寒かったですが、心地よい歩きでした。
茅の保存倉庫は、見学できないと言われたので、茅の束でも見せてもらうように交渉したいと思います。前日は、岩湧山頂の茅場で茅の刈り取りが終了しました。
その後、日野の浄水場(約2.1km)までのトンネルの入口を確認しました。今回は、前回発見した、連合井堰取り入れ口に降りたことがない人がいたので、現物の確認をしました。昔の人の努力が垣間見れました。
天日山観音寺では、ご住職に挨拶して、実施当日は、本尊大日如来(重要文化財)を拝観出来るようになっています。現在咲いているシャボテンの花や紅白の梅を見ました。
昼食場所の「みのでホール」は、この日は休館でした。前庭で食事の準備中に雪が降り出して、急激に気温が下がり、風も出てきました。早々に食事を終え、帰りの用意をしました。
村の人がビワの葉を取っておられたので、質問したらビワ茶を作られるとのことでした。
雪が本降りとなったので、久保健商店に寄って、お茶をごちそうになりました。ここでは半夏生(はげっしょう)餅の話が聞けました。滝畑では夏至から11日目の7月2日を半夏生と言います。この店では、餅を4月1日~10月1日まで作られるそうで、1日の生産量は400g/箱で、15パックが限度とのことでした。400円で、今回は参加者に、1口食べてもらうことにしました。
麦を特別に潰したものを、奈良から取り寄せているそうです。黄粉も特別で、香りの強い上質のものだそうです。
寒かったので、そのまま花の文化園まで直行しましたが、月曜日で休館でした。雪が降っていたので、解散して帰路につきました。
Written by マロンさん
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Update: 2014年03月14日
井上先生の「竹取物語」を見学して
9日、クレオ大阪東で行われた井上真美さんの篠笛演奏会「小鼓と篠笛&切り絵で織りなす幽玄の世界」へ参加しました。河内長野組は教え子である松本さんの仲間8名が参加しました。
2時に先生のナレーションと演奏で始まりました。「新しいアルバムが完成しました。新たなスタートとなる1枚です。生まれてから亡くなるまで、故郷の思い出には、大きなものがあります。「杜のざわめき」を第一曲目に選びました。人は命を受けて、一生を送る長い大地の道のりを歩きます。2曲目は「遥か」です。私の事務所から大阪城が見えます。3曲目は「ほとり」です。名張市には青蓮寺湖があり、湖の周りには桜並木があります。ぶらぶら歩きのイメージを表しました。」
その後、珠玉の名曲「童謡・叙情歌」が5曲演奏されました。次は新しい取り組みで、切り絵作家の川瀬洋二さんの「名張風物詩100景」から曲を選択され、「懐かしの」「閑が鳴る」「風のうた」「名張百景」の4曲が演奏されました。
「先月、東日本大震災の現地・福島県いわき市へ篠笛の音を届けに行き、ふるさとのやるせない・苦しさの中に切ない思いがありました。故郷を守っていき、残したいとの思いが強まりました。」
15分間の休憩の後、第2部、音楽と切り絵で織りなす幽玄の世界「竹取物語」が行われました。舞台左手に大蔵流小鼓方重要無形文化財総合保持者の清水晧祐さん、右手に篠笛の井上真美さん、中央には川瀬洋二さんの切り絵が投光されました。川瀬さんの切り絵は、年齢とともに色っぽくなったそうです。
子鼓の掛け声は「よぉ~!」「ほぉ~!」で、静かなイメージのお能ですが、お囃子は必ず掛け声を出します。掛け声も音楽の一部になっていて、西洋音楽にはあまり見られない風景でした。その掛け声が、幻想的な世界へ誘いました。舞台にも少しスモークがかけられて、本当に幻想的でした。あっという間の1時間45分でした。
Written by マロンさん
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Update: 2014年03月12日
これより防災の町 西区 
 今月の大阪市の各区の広報誌を見ていますと、防災の文字がありました。西区の広報「かぜ」を見ていますと、西区オリジナルの津波浸水深サインができましたと。
 「浸水どうぶつものさし」とありまして、小学校・中学校・高等学校にサインが掲示されるそうです。
 日本犬なら0.5m、ライオンなら1.0m、乳牛1.5m、インドサイなら2.0m、ラクダなら2.5m、アフリカゾウなら3.0m、キリンなら3.5mの浸水深とか。
 この浸水深は南海トラフ巨大地震が起こったときの想定浸水深であるようです。
 災害と真正面に向かう、しかも景観に溶け込むようなサインで、防災を示唆して、すばらしい演出であります。ただ文教施設に限定するだけでなく、主要道路沿いにもサインを考えてほしいところです。
 西区本田には九島院には寛文10年の高潮に関する遺蹟、江之子島には大阪府の津波・高潮ステーション、あみだ池には海難事故の供養塔や地震犠牲者の慰霊碑、民間では立売堀の財団法人地域地盤環境研究所という大阪府の防災に貢献してきたシンクタンクがあります。
 西区は大阪市内屈指の防災コミュニティーであります。
 写真はみなと通の境川の交差点あたりです。
 地元で有名な帽子(らしい)のビルが見えます。その向いには、なぜかラクダ像が歩道におります。帽子は防止の意味合いがあるのでしょうか。まさかこのラクダと推定浸水深はリンクしていないと思いますが。
Written by 暇仁
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Update: 2014年03月12日
雅かな“じないまち雛めぐり”
 3月8日(土)・9日(日)に、江戸時代からの古い町並みが残り、白壁に板塀、日本瓦、虫籠窓が美しい富田林の寺内町とその周辺の100ヶ所ほどの民家や商店、お寺などの玄関、門先、小路沿い、広場などでお雛さまと春の花を飾ってお祝いをする行事がありました。 
 飾られるお雛さまは、園児が作った手づくりから豪華絢爛な御所風のお雛さま、紙のお雛さまや陶器のもの、たち雛や座り雛、内裏雛や5段、7段飾りのお雛さま、小さなミニチュアサイズから大きな雛さままで、江戸時代のお雛さまから現代風のお雛さままでと、いろいろなお雛さまが飾られていました。
 飾られたお雛さまを巡って多くの観光客が訪れ、雛飾りを写真撮影したり、雛飾りといっしょに記念写真におさまったりして楽しんでいました。
 また同時に、雛の楽市、お餅つき、手作り体験なども催されていて賑わっていました(画像上は雛めぐりで賑わう寺内町、下は旧杉山家の雛飾り)。
Written by 岩湧太郎
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Update: 2014年03月12日
河内長野の魅力満載!“ミュージパークフェスタ2014”開催される
 市立市民交流センター(キックス)で3月9日(土)に河内長野ミュージパークネット主催で、見とこ!知っとこ!学んどこ!ミュージパークフェスタ2014が開かれました。
 二階を除く全館を使って16の参加団体による展示ブースや手づくり・体験コーナーが設けられ楽しみながら学ぶような工夫がされていました。
 展示ブースには、変わり種自転車「やさいを食べやさい号」に乗って記念撮影、夢の自転車のお絵かき、すだれ編み体験、世界で最も凝ったポルトガルの楊枝とつま楊枝工芸品「白雲館」(近江八幡市)の展示、ラブリーホールや河内長野ユースホステルの活動、長野公園や滝畑レイクパークのパネル展示、石川の水生昆虫と魚展示などがありました。
 手づくり・体験コーナーには、積木広場、バードコール、カスタネットなどの森の楽器づくり、綿くり・糸紡ぎ、あじろ作り、ハスのオブジェ作り、文化教室(お茶を点てたり、顔を描いたり、毛筆で書、生け花)などがありました。
 子どもたちは、目を輝かして夢中になって各展示ブースや体験コーナーを回っていました。同伴のお父さんやお母さんも子どもと一緒になってけっこう楽しんでいるようでした。
 ミュージパークステージもおこなわれ、和太鼓、北欧伝統音楽、タンバリンなどの演奏やトーク&ライブが行われて楽しく聴いたり、森の楽器づくりで作ったカスタネットなどでコンサートに参加したり、鯉のぼりペイントで色塗りに参加して楽しみ、ゆるキャラのフルルちゃん、モックル、くろまろくんの3人との触れあいや記念撮影を楽しんでいました。また各ブースを回るクイズラリーで景品をゲットしたり、さらに抽選会でおもわぬ賞品を当ててうれしそうでした。
 体験や学びを通じて本市のさまざまな魅力を感じながら大人も子どもも楽しい一日を過ごしていました。
Written by 岩湧太郎
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Update: 2014年03月12日
知って得する!「生活情報展」開かれる
 南海高野線河内長野駅前にあるノバティ南館のノバティホールで、3月7日(金)~8日(土)に河内長野市と河内長野市生活情報展実行委員会主催で、“しっかり選ぼう!正しい情報”をテーマに第24回河内長野市生活情報展が開催されました。
 9の参加団体と15の特別参加団体による食・エコ・環境・くらしに役立つ情報展示やリフォーム・リサイクル作品展示・発表などのブースが設けられていました。各ブースを回るクイズスタンプラリーやアンケート参加でちょっとした賞品をゲットすることができます。お楽しみ抽選会も催され、来場者はワクワク感と期待感を楽しんでいました。生活に役立ち、知っているつもりでも意外とわからない情報を再認識する機会を与えられ大変有意義でした。
ブースには、ペットボトルのキャップとはぎれでかわいい花のピンクッションづくり、青魚に多く含まれているDHAの啓発、タイトスカートからベストへの変身、エンディングノートの啓発、紛らわしい食品表示のヒミツ「カロリーゼロ、糖類ゼロって本当?」、エコ洗剤の啓発と作り方、酢とアロエの化粧水づくり、脳を活性化するための日常生活の中での習慣、日本の伝統食に欠かせない“大豆の今”を考える、トレーサービリティした大阪エコ農産物の紹介展示、陶器をリサイクルするもったいない市、火災報知器の設置啓発、手回し発電機を利用しての節電啓発、牛乳のはなし、成年後見人制度の啓発などがあって、わかりやすく説明したパネル展示とていねいな説明を受け、知識を一層深めることができたようです。
ブースを回る合間に牛乳パックでかわいい楕円バスケットを工作して楽しんだり、茶道家・平山青楽さんのお煎茶席でお点前をちょうだいして美味しいお茶と和菓子でゆっくりと楽しい一時を過ごしていました(画像上は展示、下は工作コーナー。)。
Written by 岩湧太郎
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Update: 2014年03月12日
「スノーボードからユリ園」地元企業の紹介
PSJコーポレーションの奥村取締役の講座がありました。
「この度、くろまろ塾事務局から、弊社の事業内容を紹介してほしいと依頼がありました。包み隠さず事業内容をご紹介します。
私は、大学を卒業して、大阪の「田辺スポーツ」というスキー専門店に就職して、レンタルスキーを販売する外商部をつくりました。また、イタリアへ行き、一流ブランド品を数千台単位で大量に仕入れたりしました。その後、京都のニッセンという大手通販会社から、見開きのページを提供していただきました。スキーセットを1シーズンで、1億円売り上げることができました。さらにスノーボードに特化した仕事として、10月から翌年の2月までの期間に、部品販売を考えました。
しかし、イベントでの物質販売だけではいけないと気づき、物を売るのも大切であるが、ウィンタースポーツの人口を増やして、ゲレンデに集客することも重要だと考えました。お客様を誘導する要素として、旅行代理業の役割が必要だと思い、旅行代理店のライセンスを取得しました。
また、スキー場で、「ユリ園」の情報を聞いて、一昨年、大阪の舞洲にスポーツアイランド計画があり、ユリ園の展開を図りました。
もう1つの新しいトピックスは、近くにある舞洲陶芸館です。ここの売りは、登り窯で、日本でもトップクラスの設備です。ここで焼かれているのが、「難波津焼」です。大阪湾の海底の土をくみ上げて、精製して、粘土に加工します。商標登録もしています。
さらに新しい取り組みで、「異邦人」というウォーキングシューズを出しています。年配の足腰の弱った人が、インソールで足を安定させ、普段の生活をしていただく靴を作るという考えです。シルバー層へのビジネス展開を図っています。
ユリ園→舞洲陶芸館→異邦人で、新しい企業とコラボレーションして、皆さんに少しでも役に立てることを考えています。」
Written by マロンさん
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Update: 2014年03月10日
「ミュージパークフェスタ2014」が開催されました
8日、キックスのエントランスと3、4階の会場で、10時から開催され、我々滝畑班は、エントランスの関西サイクルスポーツセンター・花の文化園・滝畑ダム・滝畑レークパーク・長野公園さんなどのブースで、「滝畑に磨崖仏」の紙芝居を4回計画しました。
13~14時半までイベントホールで「原田伸郎トーク&ライブ」があり、お客さんの流れが途絶えるので、数名が集まれば実施することにしました。午前中は5名、午後は6名で対応しました。お客様は、午前中は1回で18名集まって、午後は7回実施して、77名が参加され、合計95名でした。6名の男子高校生と6名の女子中学生が参加していただけて良かったと思います。ちゃんとクイズにも参加して、イベントを楽しんでくれていました。
午後一番には、芝田市長もお見えになりました。今回は、多くの障がい者の方も参加されたり、インドネシアからの人もハイキングを聞きに来られたりしました。
和気あいあいの人たちで、皆さん「滝畑に磨崖仏あり」について、初めて聞くとのことでした。
ブースでは、ハイキングの話も出て、春のウォークの宣伝もできました。
午後には時間があったので、各ブースを回って、くろまろ館・花の文化園さんの見学し、交流できました。
帰りに郷土研究会の椋本会長さんにお会いして、滝畑の磨崖仏の写真から新しい発見を教えて頂きました。お地蔵さんは平安時代に造られた観心寺のお地蔵さんを参考にされたそうですが、聖観音菩薩は色々調べたが、現在は不明とのことでした。
特に夏目さんは、ご近所の蓮光寺のご住職と親交があり、色々相談されたそうです。
彫られたときの写真が残されていて、拡大したら、足場架台の下にノミ塚(仏様を彫られた時のノミを保管)が祀られていたそうです。はじめに発願されてから相当悩まれたそうです。
Written by マロンさん
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Update: 2014年03月10日
3月16日は大日寺の春祭りです。
3月16日は、大日寺の春祭りが予定されていています。2時から観音講の皆さんで御詠歌が行われて、3時から餅まきが行われます。景品がたくさんあって、餅まきは年代別に分けて行われるそうです。
餅まきが行われる大日寺跡は、今の大日寺元若宮の境内の一角にありました。東西十一間、南北九間半の敷地が残り、元は融通念仏宗中本山極楽寺の末寺で、大日堂が建っていましたが、明治初年廃寺となり、今は当時の庫裏と思われる建物を遺し、仏像を安置するに過ぎない無住の寺となっています。現在は、地区の会所的な機能を果たしています。観音講の皆さんがお守りされています。
建物の前は公園を兼ねた広場があります。本尊は大日如来の石仏で、脇仏は不動明王・阿弥陀如来像が祀られています。
現在の境内西南の石仏群の中に、1つの地蔵尊があります。昔は「ヤソ地蔵」(キリスト教と関係が深いということ)と呼ばれていました。この地蔵尊は、頭の位置がかなり下についています。
また、この大日寺の東には、善福寺というかなり大きなお寺がありました。寺の隣には星塚という塚があり、この塚に使用されていた石の一部が、近くの四辻の近くに置かれています。大時古墳は平成11年、ポンプ場の建設途中で発見されました。弥生時代中期(約2,000年前)から江戸時代中期の遺跡が重なって発見されました。弥生時代の土器片、古墳時代の古墳、奈良時代の甕、柱跡、鎌倉時代の陶磁器、室町時代の皿や建物跡などが見つかっています。江戸時代には畑として使用されていました。古墳は横穴式の石室で、基底部が残存している円墳でした。玄室の長さ約2.36m、幅約1.3m、羨道の長さ約0.88mです。現在はポンプ室の入口に復元されています。この辺りは大きな豪族が住んでいたと思われるところです。
大日寺へは河内長野駅で下車して、高野街道をたどって南下して15分ぐらいのところです。
Written by マロンさん
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Update: 2014年03月05日
太融寺から梅新東へ 曽根崎を歩く
 梅田「泉のひろば」から、地上に出まして太融寺さんへ、太融寺さんの門前を南へ梅田新道方向に歩くと、右手に墓地が。。。大石内蔵助良雄実父権内良昭と大石瀬兵衛信済実父八郎兵衛の石碑がありました。赤穂浪士とも大阪は関係が深かったのですね。
 そして斜左を見ると神明鳥居が見えます。そこに神明社がありました。夕日神明宮というそうで、嵯峨天皇の皇子源融公が誕生したころに勧請されたそうです。
 天照皇大神、豊受大神を祀り日本七神明の一つと呼ばれているとか。
 熊野九十九王子の一の窪津王子を合祀している可能性もあるそうです。熊野詣の起点だったこともあったかもしれません。さらに南に行くと法清寺があります。法清寺にはしゃもじがなぜかたくさんお祀り?されていました。そして井戸がありました。
 梅田泉の広場、法清寺、露天神社、露天神社周辺は今でも湧水が多いところ、もしかすると名水の里なのかもしれません。
Written by 暇仁