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重要文化財「吉村家住宅」
吉村家住宅は、大坂夏の陣(1615年)の直後の創建と考えられ、昭和12年に主屋が民家として日本で最初の国宝に指定されました。(昭和25年に重要文化財に再指定)主屋は桃山時代の書院造様式を残す建物で、独特の風格と美しさをもっており、上段の間、客間、居間、茶の間、供部屋、たたき土間、カマヤ、大戸口、武者窓など、見るべきところは多くあります。広大な敷地には長屋門や土塀、庭園などもあり、豪農の屋敷構えがよく残されています。江戸時代の人々の暮らしを伝える貴重な民家建築として、市の内外から関心が寄せられています。
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碓井豌豆『なにわの伝統野菜』(うすいえんどう)
碓井と言えばえんどうの代名詞となっているほどですが、「碓井豌豆」は羽曳野市碓井地区で明治時代から栽培されています。明治時代にアメリカから導入されたBlack Eyed Marrowfatというむきみ用えんどうの品種を碓井村(現、羽曳野市碓井)に地元出身の農業研究者が導入したのが始まりといわれています。小型で、へその部分が黒く、さやと豆の色合いは淡く、甘味が強いのが特徴です。収穫時期が短く、4月下旬~5月下旬が旬の時期です。
平成20年に17番目の「なにわの伝統野菜」として認定されました。 -
羽曳野産いちじく&ジャム
羽曳野市の誉田・碓井地区では、いちじく(無花果)がたくさん栽培されており、生産量は大阪府内第1位です。羽曳野のいちじくのおいしさの秘訣は、砂質土壌で金剛山系の豊富な地下水が必要とするだけの水分をいちじくに与えてくれるからです。いちじくは、香りが良くおいしいだけでなく、胃腸にやさしく、消化を助ける効用も知られています。
また、糖度が高い特産の新鮮いちじくを使って、おいしいジャムも作られています。甘さひかえめで、プチプチ感があり、上品な味わいが好評です。道の駅『しらとりの郷・羽曳野』で市の特産品として手軽に購入できます。 -
飛鳥川流域の自然・歴史遺産
二上山の麓を源にする飛鳥川は、河内飛鳥の中をゆるやかに流れ石川に合流します。流域には、古墳、寺院、神社など古代文化を伝える名所が多く奈良県の『遠つ飛鳥』に対し、『近つ飛鳥』と呼ばれています。「万葉集」にある「明日香川 黄葉流る 葛城の 山の木の葉は 今し散るらむ」の歌は、この川を詠んだものとも解釈され、江戸時代に駒ヶ谷の金剛輪寺に住んだ僧覚峰により、これを本歌とする「新古今集」の「あすか河 もみじ葉なかる 葛城の 山のあき風 吹そしぬらし」(人麿)の歌碑が飛鳥川のほとりに建てられています。
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ぶどうの里
羽曳野市の駒ヶ谷周辺は、土壌と気候がブドウ作りに適し、日当たりの良い丘陵地では古くからブドウが栽培されています。特にデラウェアは糖度も高く全国有数の生産地で、特産のブドウを使ったワイン作りも行われています。近年は、シャインマスカットの栽培も盛んです。
ブドウ畑の間を登っていくグレープロードは、ゆったりした気分で、緑豊かな景色と散策が楽しめる小道です。旬の時期には、ぶどうの直売所も沿道にオープンします。 -
道の駅『しらとりの郷・羽曳野』
道の駅「しらとりの郷・羽曳野」は、南阪奈道路沿いにあり、道路利用者のための休憩・情報案内施設や、バーベキュー広場なども楽しめる、憩いと健康づくりのための野外活動広場に加え、、地元でとれる新鮮・安心な農産物(野菜・くだもの・花)などを販売するJA大阪南農産物直売所「あすかてくるで」や、地域の特産品・加工品などを販売する商工物産館「タケル館」などの施設があり、新しい地域の魅力を発信しています。
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野中寺
聖徳太子の命により蘇我馬子が建立したと伝えられる古刹で、中の太子とも呼ばれています。現在も境内には金堂跡、塔跡など、創建時の伽藍の遺構が良好に残り、国の史跡にも指定されています。江戸時代に律宗の学問所として興隆し、方丈、勧学院(府指定文化財)等の建物が当時をしのばせています。金銅弥勒菩薩半跏像(国指定重要文化財)、平安時代の地蔵菩薩立像(同)などがあり、隣接する墓地には浄瑠璃で有名なお染、久松の墓もあります。
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羽曳野市指定文化財「畑田家住宅」と教育・文化フォーラム
羽曳野市郡戸にあり、主屋は、つし二階を持つ田の字型平面に座敷がつき、土間の梁架構は古い伝統をよく伝えています。これらに長屋門とそれに続く2棟の蔵、付属屋、納屋を配した屋敷構えは明治初期の旧家の趣きが残され、屋敷地全体が街の歴史的景観保存によく貢献しています。平成29年3月に市の指定文化財に指定されました。毎年、一般公開、小学生見学会、ノーベル賞受賞者ら世界的に著名な文化人を招いての、小・中・高校生とその保護者を対象とする「畑田塾」、フォーラムや音楽会ならびに出版などの文化活動を羽曳野市と畑田家住宅活用保存会の支援のもとに行っており、地域の文化発信の拠点としても貴重な役割を果たしています。
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白鳥神社だんじり祭
古市の白鳥神社は、かつて軽里にあった伊岐宮の祭神である、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)をお祀りしています。
毎年10月の祭りでは、古市6町からそれぞれ意匠をこらした勇壮なだんじりが出て、巡行、宮入が行われ、数多くの参観者が集まります。 -
白鳥伝説の郷
『古事記』、『日本書紀』によれば、景行天皇の皇子であった日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、東国への遠征の帰り道に伊勢の能褒野(のぼの 三重県亀山市付近)で亡くなって葬られるが、やがて白鳥に姿を変えて飛び立ち、大和琴弾原(ことひきのはら 奈良県御所市付近)を経て、河内の旧市邑(ふるいちむら 羽曳野市古市付近)に舞い降りたので、そこにも陵を築いた。しかし、ついには天に上っていった、とあります。現在、市内には日本武尊の白鳥陵や、古市駅のすぐ東には白鳥神社が鎮座し、古代の英雄のロマンが語り継がれています。市の名称も白鳥伝説にちなむもので、白鳥三陵を縁に三市の交流も図られ、市のイメージづくりに欠かすことのできない象徴的物語として市民の間にも定着しています。
なお、白鳥陵古墳(前の山古墳)と峯ヶ塚古墳は、令和元年7月6日に大阪初の世界遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産のひとつです。