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学芸員の投稿
Update: 2014年01月06日
烏帽子神社への初詣
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
1月2日に娘の二家族が、新年の挨拶に来てくれました。午後は、ばあばが孫3人とお年玉の絵本を買いに行き、夕方は、じいじが孫たちと一緒に、烏帽子神社に初詣しました。持参したカメラがバッテリー切れで、正月早々の失態でした。
烏帽子神社は、烏帽子形山(標高170m)の東斜面中腹にある神社で、素盞鳴命・足仲産命・神宮皇后・応神天王を祀っています。烏帽子形城の鎮守として造られました。本殿は三間社流造で、国の重要文化財です。棟礼から文明12年(1480年)石川八郎左衛門尉(石川源氏)による再建と分かりました。本殿の屋根は、昭和40年・平成13年に、裏の里山で取れた檜皮で葺き替えられています。
近世までは徳寿院蒿福寺という神宮寺がありました。明治初年の神仏分離令で、廃寺となりました。
裏山は「シイノ森」としての神域で、伐採を禁じられています。
氏子は上田・小塩・喜多・楠ヶ丘・大師町です。
末社の恵比須社は、島根県の美保神社から、昭和30年に分霊されたもので、御祭神は、事代主命・三穂津姫命で、海運漁業の神で、安産の神でもあります。事代主命は恵比須さんのことです。美保神社は全国各地にあるゑびす社の総本山で、3385社あります。西宮神社と違う系統の福の神のえびす様の総本社です。
河内長野市内ではこの恵比須さんだけが、1月6日~7日に恵比須祭が行われます。6日の宵恵比寿の14~19時の間と、7日の本恵比寿の10~15時までの間は、「おぜんざい」の接待が行われます。
また、7日の本恵比寿では、15時から「餅まき」が行われます。烏帽子形神社へは、河内長野駅からは、旧高野街道を南下して20分のところです。また、三日市町駅からは旧高野街道を北進して、同じく20分です。裏の山は、平成23年のはじめに国の史跡になった烏帽子形城跡です。
Written by マロンさん