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学芸員の投稿
Update: 2014年01月16日
星に祈りを(観心寺の星塚)
河内長野市立ふるさと歴史学習館(くろまろ館)では、1月7日~2月16日まで、エントランス展示として「星に祈りを(観心寺の星塚)」が行われています。
観心寺には、金堂を取り巻くように、7つの星塚が祀られています。このような星塚が境内にあるのは、日本中でも観心寺だけだそうです。弘法大師が高野山を修行の道場として開かれたときに、高野山から1泊目の場所として、河内長野市の観心寺が造られて、北斗七星を勧請して、造られたのが始まりです。その後、3泊4日で京都の東寺までの間を往復されたそうです。弘法大師は、金堂前の大きな石に座り、中国から持ち帰った修法で、北斗七星に祈祷を捧げて招来し、ここを強い力を持つ霊域としました。人の力ではどうにも出来ない宇宙を、この地に勧請され、本尊として如意輪観音を彫刻されたのです。それが観心寺の星塚であると言われています。その願いは、国家安泰と民の厄除祈祷です。
観心寺の星塚には、回り方が書かれていて、貧狼星(ドゥベ)→巨門星(メラク)→禄存星(フェクダ)→文曲星(メグクダ)→簾貞星(アリオト)→武曲星(ミザール)→破軍星(ベネトナシュ)を20分かけて回ります。金堂では、本尊の厄除七星如意輪観音と、鎮守堂の詞梨帝母天をお参りします。
観心寺の節分星祭は2月3日に行われます。密教寺院の星供養では、当年の星に祈り、人々の除厄延命などを祈願する修法「北斗法」が修され、その本尊である「星曼荼羅」が掲げられます。受付は、午前9時~午後8時まで、千有余年の昔から、節分の日に星供の秘法を修して、皆さまの持って生まれた星と今年の星をお祈りし、厄除開運・家内安全・身体健康・如意融通・所願成就を祈祷いたしますので、どうぞお参りください。
もちまき・豆まきは、1回目:午前11時、2回目:午後3時、福豆授与は、午前9時~午後8時で、300円でくじ引き付きです。
Written by マロンさん