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春季展「和歌と墨蹟」―詩歌に詠まれた和漢の心―

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 正木コレクションの優品である「蓮図」(重要文化財)は、足利将軍に同朋衆として仕えた能阿弥(1397~1471)による水墨画です。能阿弥は足利将軍家が所蔵する中国渡来の絵画・工芸品の管理を任されており、和歌や連歌にも長じていたトップクラスの文化人でした。それまでの水墨画に付されるのがもっぱら漢詩であったのに対し、能阿弥は本作に和歌を読み込んでいます。和と漢の文化のどちらにも通じていたからこその、巧みな取り合わせといえるでしょう。
 古来より和歌を詠むことは教養の一つとして重視されており、日本では優れた歌人のことを歌仙と称して崇敬の対象にしてきました。平安時代後期頃、歌仙の姿に代表的な歌を付する歌仙絵が登場し、鎌倉時代には似絵と呼ばれる肖像画の流行ともあわさって多く制作されました。藤原の公任(966~1041)による『三十六人撰』にもとづいた、歌聖柿本人麻呂をはじめとする三十六歌仙絵は特によく知られ、多様な作品が伝わっています。
 本展ではこれらの作品に加え、過ぎ行く春を愛惜する詩を詠んだ「減翁文礼墨蹟」(重要文化財)や、美しい歌で彩られる『源氏物語』を主題とした作品などを併せて展示いたします。正木コレクションの和歌と墨蹟の作品を中心に、詩歌に詠まれた和漢の世界をどうぞお楽しみください。

開催日時 2021年4月3日(土)~7月4日(日)10時~16時30分(最終入館は16時)
開催場所 正木美術館
(忠岡町忠岡中2-9-26)
アクセス 南海線(空港線)「忠岡」駅より徒歩約15分、「泉大津」駅よりタクシーで約7分
料金 一般700円、高・大生500円、小・中生300円
予約有無 不要
URL http://masaki-art-museum.jp/
備考 <休館日>
月曜日、5月6日(木)、18日(火)、19日(水)
※5月3日(月・祝)は開館

<料金>
障がい者手帳の提示で本人を含む2名半額