みんなの広場

学芸員の投稿
Update: 2014年04月18日
文楽4月公演 「菅原伝授手習鑑」
 桜満開の頃に幕を開けた文楽四月公演、八重桜の咲き誇る中日を経て、つつじ鮮やかな候の27日千秋楽まであと1週間ほどとなりました。

 今回はとりわけ国立文楽劇場開場30周年記念、人間国宝の竹本住大夫氏引退記念の公演として、浄瑠璃狂言の名作「菅原伝授手習鑑」の通し上演で、大夫の語り・三味線の音色・人形の所作によって厚みのある舞台が楽しめました。

 菅原道真公の大宰府左遷を巡る話ですが、菅公は大阪の人間にとって学問・書道の神としてだけでなく、落語の「初天神」「質屋蔵」や「たぬさい」に見られるように日常生活の安穏を守る「天神さん」として親しまれています。
 天満宮は全国各地にありますが、主な天満宮とされる神社の数が最も多いのは大阪府で、東京都の14座、京都府の11座、兵庫県の13座、そして福岡県の14座に対し、大阪府には23座があります。大阪天満宮(天満の天神さん)、露天神社(お初天神)、服部天神宮・道明寺天満宮……。そして夏に行われる「天神祭」は日本三大祭りに数えられ、配流の途次の菅公にまつわる逸話は大阪に多くあります。

 大阪の誇る伝統文化である人形浄瑠璃-文楽の記念公演としてまことにふさわしい演目です。
 
 帝位を巡る陰謀による菅公左遷、その一族や弟子、恩を被った三つ子の兄弟、その妻たちや父などの様々な別れの悲劇が主軸になりますが、舞台では、ときに涙、ときに感嘆、あるいは笑い(「寺子屋」の子どもたちの様子は現在の教室状況と余り変わらないようです)を誘われ、充足した時間が過ごせました。劇場には補助席も出ており、舞台と客席の一体感が感動を一層深めてくれ、芝居見物の楽しさを存分に味わえました。
 

 

 
Written by たまて
学芸員の投稿
Update: 2014年04月18日
「奥河内の春を訪ねる」ハイキング研修(その2)
13日滝畑班の「磨崖仏を彫った夏目さんが辿った道」の、第二回目の研修に6名が参加し、コースの詳細を検討しました。始めに9日の「さくらの会」様の情報交換が行われ、滝畑の消印を押したハガキの報告が行われました。又、半夏生餅は、丸く丸めた三個を串に刺して、皆さんに提供され、黄粉の香りが素晴らしく、皆さんから好評のお礼が、述べられたとの事。新しい取り組みが成功しています。本日の滝畑は12度で少し肌寒く感じたが、10時前に元気に出発しました。奥河内は今が花盛りで、周りの山々は、春の装いを始めていました。観音寺に挨拶に伺ったら、重要文化財の大日如来座像が、近々修理に入るので、見学時に仏像が無かった時の為に、写真を写させて頂きました。昼食はみのでホールでとり、雨天時の為に、部屋の予約を入れました。入り口にあるヒマラヤ桜は根が付きにくく、花が咲いていないとの事でした。その後、寺ヶ池導水路を見学しましたが、滝畑側は山崩れの恐れがあるため、寺ヶ池側を歩きました。その後、久保健商店に寄り、半夏生餅のお礼と、次回の予約を入れました。半夏生餅は前回の反省から、串の形を平板状の物に変更して、造って貰う事にしました。地元産のお土産が出来上がる様で楽しみです。最終のふるさと歴史学習館(くろまろ館)は、西川さんに博物館の案内をして貰いました。このコースは、5月20日、24日の二回で、5月5日から観光案内所(0721-55-0100)で受け付けます。バスは河内長野駅前から7番線で、9時4分発の滝畑行(ダムサイト下車)です。
Written by マロンさん