みんなの広場

学芸員の投稿
Update: 2014年01月20日
新春「花の宴」コンサートに参加して
さくらの会の新春「花の宴」コンサートが、12日、京橋のクオレ大阪東で行われました。三国ヶ丘で乗り換えて、JR京橋には11時過ぎに着き、まずは会場を確認しました。近くに、インド人がやっているカレーの店「JAY」があったので、定食を頼んだら、ナンとエビカレーが出て、美味しくいただきました。
12時~開場で、会員の方手作りの「幸福の鈴」が配られました。前の席は、招待者席で、後は出演者の席となっていました。
井上先生は挨拶で「2000年の春、桜の花が咲く頃に、第一回「花の宴」コンサートが開催されて、今年で15周年記念を迎えるまでになりました。今日まで来てくださったお客様に、私たちの大切なものを届けたいということで、「笛の心」を届けたいと思い、一年の感謝を込めて、生徒たちが演奏させていただきます」と話されました。
第一部は、懐かしの名曲集・童謡・叙情歌を各地域のクラスごとに、14曲演奏しました。その後、テーマを設けて「月」「波」「花」「風景」「恋」のシリーズを23曲、篠笛で演奏されました。我々もよく知っている名曲の数々でした。
10分間の休憩の後の第二部は、「悠久の人と記・万葉の世界で遊ぶ」で、出演者が手作りの古代風の和服姿で演奏されました。11曲は「平城山」から「桜」まで、先生の解説付きで紹介されました。
第三部の花の宴大フィナーレは「感謝を込めて」ということで、「遥か」を先生がソロで、また「阿騎馬野」を先生と選抜メンバーが演奏されました。
最後は、「お花見」「花まつり」ということで、合同で演じられて、15時30分に賑やかにお開きとなりました。
なお、3月9日14時~同ホールで、「竹取物語」、小鼓&篠笛&切り絵で織りなす幽玄の世界が行われます。
前売券は、3,000円、当日券は3,500円です。問合せ先は、06-6955-8476(篠笛の響き政策委員会)まで。
Written by マロンさん
学芸員の投稿
Update: 2014年01月20日
伊勢型紙と鯛のタイ
河内長野市ふるさと歴史学習館(通称くろまろ館)では、12月7日から平成26年2月2日まで秋の特別展「技あり紺屋型紙」展が開催されています。
花の文化園の北側400mのところです。
型紙とは、布などの文様染に使われる型のことで、美濃和紙を柿渋で張り合わせた丈夫な型地紙(渋紙)に、文様が彫り抜いてあります。型紙による文様染を型染と言います。主な産地は、伊勢の白子・寺家(三重県鈴鹿市)が有名です。
くろまろ館は型紙を約1,500点保有しています。伊勢の型紙商の商印が押されているものが多く見られます。
12月7日、伊勢からバスで14名の方が、くろまろ館へ「技あり紺屋の型紙」展を研修で訪ねて来られました。鈴鹿市伝統産業館を訪問したときに、寺尾家住宅を使った型紙資料館でお会いした皆さんです。当日は特別に、別室の会議室で、型紙を101枚準備して、谷口館長・高田・松野さんが対応されました。狭山池博物館からは前回の訪問で色々交流をされた楠副館長とコーディネーターの石隈さんが参加されました。
そこで、鈴鹿から参加された技能者の方から、型紙に「鯛のタイ」の文様があると教えていただきました。
石隈さんは、お婆ちゃんに話を聞いたと知っておられました。
インターネットで調べたら、「鯛のタイ」とは、魚が胸鰭(むなびれ)を支えたり、動かしたりする際に使う骨の俗称で、魚の肩甲骨と烏口骨(うこうこつ)の部分をそう呼ぶそうです。その骨の形が魚を象っているからに他なりません。硬骨魚類のどの魚にもこの骨はありますが、特に昔から珍重されたマダイの形が美しいから、そう呼ばれるようになりました。
このマダイの「鯛のタイ」は、縁起物としても喜ばれ、お守りとして財布に入れておくと、お金が貯まると言われています。
11日に訪ねて話をしていたら、くろまろ館のスタッフの方が、正月の鯛で現物を写真に写されていました。型紙と現物です。
Written by マロンさん