平成23年6月28日(火)
大阪ミュージアム特別展 「能勢人形浄瑠璃と石仏の里」
(能勢町・豊能町)


大阪のまち全体を屋根のないミュージアムに見立ててまちの魅力を発信する 「大阪ミュージアム」では、
季節ごとのコンセプトに基づいて「特別展」を開催。
平成23年度は、特別展の重点地域として北摂地域の魅力を発信していきます。
今回のテーマは歴史と伝統。はるか昔より現代に伝わる匠の技を紹介します。


能勢町は、大阪府の最北端に位置し、山間に広がる美しい町です。
道の駅・能勢『くりの郷』は能勢町の玄関口に位置し、
地元食材をふんだんに使ったレストランや、地域の農産物や加工品などの特産品の販売を行っています。


ここ能勢町長谷には日本の棚田百選に選ばれた棚田があり、
幾重にも重なる四季折々の美しい景観を見ることが出来ます。


こちらの『淨るりシアター』では、能勢に伝わる伝統芸能、浄瑠璃に関する常設展示を行っています。
能勢の浄瑠璃は、太夫と太棹三味線(ふとざおしゃみせん)によって物語が進行する“素浄瑠璃”といわれる渋い座敷芸です。
江戸時代後期、文化年間から今日まで200年余にわたって地域の人たちで受け継がれており、
現在でも、200名を越える語り手が存在します。

また、太夫と三味線からなる能勢の素浄瑠璃に人形と囃子(はやし)を加えた人形浄瑠璃鹿角座公演を6月に行っています。
この鹿角座とは、永く伝えられた〈能勢の浄瑠璃〉を地域の財産として守り育てていくと共に
次の世代にむけての提案と発展のため結成された劇団で、
年間をとおして様々な場所で素浄瑠璃・人形浄瑠璃の公演・活動を行っています。
人形首(かしら)、人形衣裳、舞台衣装、舞台美術など能勢オリジナルにこだわり
全国から注目されています。


猪名川の流域の源に位置する『豊能町』にも、
緑豊かな自然と豊穣の大地の恵みを受け、美しい棚田が広がっています。
また、一万年以上前から集落があったとされる豊能町は、歴史と民俗文化の町でもあります。
町内は中世より石工集団の活動場所であったため、集落の至るところに
石造物が散在しており、全国でも稀な石仏の密集地域となっています。


この石仏は『余野十三仏(よのじゅうさんぶつ)』と呼ばれており、豊能町の代表的な石仏です。
『大円(おおまる)釈迦堂阿弥陀三尊笠塔婆(さんそん かさとうば)』は、鎌倉時代後期に作られたとされています。
こちらの『木代(きしろ)たぬきやぶ多尊磨崖仏(たそんまがいぶつ)』は大きな自然石を半分に割り、二段にわたって十数体の石仏が彫られています。
この他にも豊能町地域は阿弥陀浄土にかかる石仏が数多く見られ、
当時の民衆の信仰や庶民の願いをうかがい知ることが出来きます。
また、豊能町には観光ボランティアガイドの会があり、町内の魅力をご案内していただけるガイドの方がおられます。


にぎわいと豊かな自然、歴史ロマンあふれる北摂地域で開催されている大阪ミュージアム特別展。
皆さんも、魅力たっぷりの北摂地域を訪れてみてはいかがでしょうか。